CHARACTER

2015.05.15 【 2022.06.30 update

青葉千歳

人情に厚い我武者羅娘「青葉千歳」

千歳&龍膽

プロフィール

侵略者ゼクスに対してあまりに無力であまりに消極的な人類の在り方に我慢ならず、我武者羅に走り出した元自衛官。人助けをしているうちに、緑の世界のゼクスが建国した[千年國]の姫に祀り上げられた。

パートナーは大樹ユグドラシルに侵食されてゆく緑の世界と共に、滅ぶ覚悟でいたホウライ。突如開いたブラックポイントから、特に目的もなく現代を訪れ、千歳と出会った事ですべてが変わった。懸命に誰かを救おうとする彼女の姿に亡き主君、紅姫の面影を見出した彼は、愛刀を手に再び立ち上がるのだった。

青葉千歳

Name Chitose Aoba
Voice 内田 真礼
Temper 元気 公平無私
Memo 紅姫の祖先。魂も同一。
父親は自衛隊東北方面隊の責任者。
女性らしい格好は苦手だったが克服した。
千年國の姫に祀り上げられた。
Favorite アイスクリーム
Birth 3.3(魚座)19歳 ♀
Size 149cm(自称152cm) 74-56-77
Job
Family 父 母 弟 弟
Shift 【白】十二使徒 金牛宮 アスモデル
【緑】九大竜王筆頭 チトセ

龍膽

Name Rindo
Voice 浅沼 晋太郎
Temper 忠義 任侠
Memo 落ち着いた物腰の好青年。
リゲルと刀を打ち合わせ二刀流を会得。
やや老け顔気味なのが悩み。
千歳と親子に間違われるのも悩み。
Favorite 酒粕
Tribe 緑の世界 ホウライ ♂

青葉千歳の軌跡

00 宮城生まれ。
01 男所帯だったため、すっかり男勝りに育ってしまう。
02 中学入学後、ゆるやかに成長が止まる。高校入学直後の失恋で髪を切る。以降〝ちいさい〟がNGワードとなる。
ブラックポイント発生。
03 緑の世界のブラックポイントから現れたゼクス(おもにプラセクト)に蹂躙され、変貌した景色に涙する。
04 困った人を助けたいという想いに駆られ、自衛隊東北方面隊へ入隊。剣淵相馬とは同期だが、辛うじて顔と名前を覚えている程度の関係。
05 専守防衛の方針にしびれを切らせた千歳はカードデバイスを盗み出し、自衛隊東北方面隊からの脱走を画策。上官でもある父親に見つかってしまうが、父親は何も聞かずに拳骨1発をくらわせると、そのまま千歳を送り出した。
06 薔薇兜ワイルドローズに襲われていたウェアアントラーの子供を助けようとして、窮地に陥ったところを龍膽に救われる。龍膽は千歳の生き様に感銘を受け、パートナーとなる。
千歳19歳。ブラックポイント発生から3年経過(B01「異世界との邂逅」前後)。
07 ライカンスロープの里で、同じくゼクス使いとなった相馬と再会。
08 女性をさらっていた魔人サエウムと戦闘。力及ばず、相馬のパートナーであるフィーユがさらわれる。フィーユは自力で脱出したが、さらわれた数名は戻らなかった。相馬とフィーユの旅立ちを見送る。
H.S.2-4:敗北
09 侵攻してきた青の世界の軍勢を撃退。敵である各務原あづみが発作に倒れたのを見て、ホウライの集落へ運ぶ。
H.S.1-5:勝利
10 八大龍王 徳叉迦から[モウギ]さえあれば、あづみの病気を完治できると聞かされ、あづみ&リゲルとともに高千穂へ旅立つ。旅立ちに際して龍膽が八大龍王 優鉢羅から[七星剣]を借り受け、二刀流となる。
11 青の世界からの刺客、オリジナルXIII Type.Iと交戦。あづみと瓜ふたつの見た目に戸惑う。
12 口より先に手が出る性格が高じて、ゼクスにも通用する必殺拳[!!(バコン!)]を体得。
13 鳴門海峡を渡る際にあづみ&リゲルとはぐれる。
14 小舟が難破。漂着した先で弓弦羽ミサキに介抱されるが、行き違いから戦闘になる。
H.S.5-2:敗北
15 北九州でリゲルと合流。さらわれたあづみを巡り、九大英雄ジャンヌダルクたちと戦闘になる。
H.S.6-5:ミッション達成◎
16 高千穂に辿り着くも、あづみの容態が急変。八大龍王 跋難陀からモウギで病気の治療はできないと知らされ、徳叉迦の悪意に気付く。自分たちを利用した徳叉迦に怒りを募らせた千歳と龍膽は、東北方面への帰還を決意。
17 あづみ&リゲルが姿を消す。捜索の甲斐もなく、再会は叶わなかった。
赤と緑の世界のブラックポイントが転換(ブースターパック第13弾「変革の疾風」前後)。
18 ブラックポイントの転換に巻き込まれて北海道へ。異変に気付き様子を見に来た優鉢羅と再会。事の顛末が徳叉迦の秘術によるものと知る。
19 周辺を伺うように飛び回る斥候プラセクトの存在に気付く。
20 北海道に出現した赤の世界のブラックポイントから、ギガンティック最強種[暁十天]が多数出現。龍膽や優鉢羅を率い、奇襲を受け劣勢に立たされていた魔王信長軍の助太刀へ。力及ばず千歳をかばった龍膽もろとも暁十天の炎に巻かれ、気を失う。
H.S.8-5-2:敗北
神の降臨(B16「神域との邂逅」前後)。
21 ほぼ無傷の状態で目を覚ます。優鉢羅から〝飛び込んできた斥候プラセクトが代わりに焼かれた〟との証言。これまでの状況を整理するため、3人でホウライの集落へ戻ることにする。
22 豪雨に見舞われ見知らぬ屋敷へ迷い込む。先客の相馬は切羽詰まった様子で脱出を促し、同行者の優鉢羅はいつの間にかいなくなっていた。先走った相馬も悲鳴とともに姿を消し、果ては龍膽ともはぐれてしまう。
23 仲間を探し出し、屋敷の脱出に成功。ちなみに、相馬は落とし穴で気絶しているところを、優鉢羅は吊るし網で恥ずかしい姿になっていたところを、龍膽は足のつくプールで溺れていたところを救出された。
H.S.9-5:勝利
24 相馬たちとホウライの集落へ到達。優八羅や娑迦羅、ウェアジャガーらとともに緑の世界を脅かす様々な敵への対策を協議するが、具体案は出ない。
25 神シャマシュと交戦。崖から落ちて軽い記憶喪失となり、桜街紗那とその仲間たちに手厚く介抱される。
NF DramaCD 10「紅姫哀詩」
26 桜街邸を発つ。大地を揺るがす地鳴りがあり、直後に現れた緑の竜の巫女クシュルが邪竜ニーズホッグの出現を告げる。神と関わりその目的を知ったふたりは神に立ち向かう決意を固め、手始めに邪竜討伐を果たした。
H.S.10-3:勝利
27 ホウライの集落へ帰還。神は不死身、その目的は人類の滅亡、その気になれば人ひとりくらい簡単に消せる、という情報を共有。
神の追放。神域との封印境界《神門》を白の世界に設置(B20「祝福の蒼空」前後)。
28 リーファーが主催した[破神祭]へ参加。世界や種族に関わらず、人は分かり合えると確信する。
29 相馬から、神イシュタルとヴェスパローゼら[四皇蟲]の陰謀を聞かされる。百目鬼きさらという少女を利用し、大樹ユグドラシルの萌芽を現代に引き起こそうとしているという。
30 深夜、和修吉一派と門下のホウライたちがライカンスロープの里を襲撃。瞬く間に占拠し[龍王殿]の建国を宣言した。優鉢羅や娑伽羅と共にライカンスロープ救出に向かった千歳は目的を完遂し、ホウライの集落へ帰還。
千歳×龍膽
31 龍王殿に対抗する形で、ホウライの集落を種族不問の[千年國]と改める。頂点にはこれまで何度もゼクスのために尽力してきた千歳が祀り上げられた。形式上のものであり、実際に政を行うのは優鉢羅、娑伽羅、ウェアジャガー、ウェアクーガーの4名。
32 阿那婆達多と菖蒲の捜索に出ていたウェアタイガーの帰還。ふたりの無事と〝神の再降臨〟についての情報がもたらされる。復活の鍵となるペクティリスは《叶えし者》バーベナの手引きですでに連れ去られていた。龍王殿や四皇蟲の襲撃に備えなければならない大事な時期でもあるため自ら動けず、千歳は思い悩む。
33 千年國が滅ぼされる悪夢を見るようになる。警備に気を遣うよう助言。
34 川のほとりで全身ずぶ濡れになって倒れているガルマータとケィツゥーを発見。生命に別状はなかったが、濁流に呑み込まれて意識を失う直前、ミサキが神ルルに神域へ連れ去られたという。ペクティリスの囚われ先も神域と予想されているため、救出の共同戦線を張る。
35 緑の竜の巫女クシュルへ呼びかけ。神の復活を阻止するため助力を願う。クシュルは〝邪竜ニーズホッグ討伐の貸しを返す〟と建前を述べ、神域への竜脈(離れた空間を繋げる竜の巫女の通り道)を開いた。クシュルは早い段階で神の目論見を察知していたが、すぐ人間に肩入れしてしまう自らの在り方に疑問を感じ、手をこまねいていた。相馬の元を離れたきさらの様子を見守るなどもしている。
NF DramaCD 14「ナイショの・きぃワード」
36 ヘルソーンの襲撃。さりげなく警備を厚くしていたため、人的被害を出さずにしのぎ切る。引き続き四皇蟲の動きを警戒するため、ペクティリスの救出をガルマータへ託す。
神の再降臨(B26「境界を断つ剣」前後)。
37 ガルマータとケィツゥーが《楽園の鑰匙》と呼ばれた少女らを救出して帰還。あづみやミサキとの再会、蝶ヶ崎ほのめとの邂逅。
38 千年國住民の過半数を占めるライカンスロープから、新たに[新五頭領]の選出を決定。八大龍王(優鉢羅、娑伽羅、阿那婆達多)、五頭領(ウェアタイガー、ウェアジャガー、ウェアパンサー、ウェアクーガー)と同等の権限を持つが、規定の緩さから半ばミスコンのような状態に陥り、可愛さ優先で選出されてしまう。反面、彼女たちの活躍を応援するべく政治へ関心を示す若者が増加。
39 やり手リーファーのマウンテンアッシュとバイネーシーが新五頭領のシステムをヒントに、各世界を代表するアイドルの卵を選出。破神祭の成功に金の匂いを感じ取った資産家をスポンサーに付けさせる。プリズム、ニュー、ミーリィ、アグリィ、ペクティリスの5人からなるアイドルユニット[SHiFT]が爆誕。改心したバーベナをマネージャーに据え、千年國を拠点に活動開始。
40 ニグたんを名乗る、ゼクスでも人間でもない少女と遭遇。快く迎え入れる。彼女とミサキのアイドル対決に立ち会い、ふたりの勝負とは関係なくSHiFTが千年國のプロモーションアイドルとなる。
NF DramaCD 15「ニグたんの呼び声」
41 龍王殿へ使者を派遣。討神を建前とした千年國と龍王殿の休戦が決定。すぐさまほのめが和修吉を伴い、赤の世界のゼクスが集う神門の拠点へ出発。
42 酪農家を名乗るイリューダ・オロンドが千年國へ棲み着く。
43 千年國の住民が漆黒の石像となって滅ぶ悪夢を何度も見る。不安がよぎる。
44 桜街家がダームスタチウムに乗って千年國へ到達。予期せぬ巨大ロボの訪問に、好奇心旺盛な千年國の住人が続々と広場へ。聞いた者の《深度》を強制的に上昇、焼失させる神気の音声兵器《ウィルス・ヴォイス》がダームスタチウムの外部スピーカーから発せられた。
45 ニグたんが〝触手のようにうねる髪〟を振るい、住人を安全圏まで弾き飛ばす。大小の怪我を負いこそしたものの、千歳を含む全員が災厄を免れた。身代わりにニグたんが漆黒の石像と化し(焼失)、悪夢が現実のものとなってしまう。しかしながら、ニグたんは自ら石像を内部から破壊して脱出。いつも通りの笑顔を浮かべ、皆を弾き飛ばしたことを謝った。
46 光景を目の当たりにしたあづみが、《叶えし者》だった頃に漆黒の石像が立ち並ぶ戦場で暴れ回ったトラウマを蘇らせる。嘆きは《共振崩壊》を引き起こし、ダームスタチウムは停止。コクピットから桜街家の6人が降りて来る。生命に関わる悪戯を仕掛けてしまったショックから言葉を失った紗那の代わりに、ユーディが経緯を説明。
47 神門の拠点陣営との協議がまとまり、千年國・龍王殿に「神門の拠点」を加えた3組織による、神を討つための[討神前線基地]が締結されたと、ほのめから報せがもたらされる。
48 SHiFTライブを開催。熱狂を景気づけに、千年國はウィルス・ヴォイスの開発者を倒すため名古屋を目指す少数精鋭の攻撃班、討神前線基地と合流する迎撃班に分かれて活動する方針に定まる。名古屋には千歳と龍膽だけで向かうつもりだったが、姫の立場上許されなかった。話が大きくなってしまい、新たな戦争の火種を撒く行為にならないか思い悩む。
49 ふたつの班が出発する前日、紗那が姿を消す。千歳はウェアジャガーにのみ単独行動を告げると、龍膽とともに夜闇へ駆け出した。ウェアジャガーは千年國という組織が千歳を束縛していた事実に気づき、攻撃班を解体。翌朝、千歳の件は伏せつつ討神前線基地へ出発した。
50 プラセクトの群れに追い詰められる少女を発見。紗那ではなくきさらだったが、一刻の猶予もない状況を察知し、イグニッション・オーバーブースト。密集するプラセクトの隙間を駆け抜けると、崖っぷちから滑落したきさらを抱きかかえた。空中へ投げ出されたふたりは奈落の底へ。崖に愛刀[九頭竜]を突き立てるも落下は止まらない。
51 きさらをかばいつつ地面への激突を覚悟した千歳を待っていたのは、緩やかな衝撃。ふたりまとめて紗那にお姫様抱っこされていた。体勢を立て直し、追いすがるプラセクトの群れを迎え撃つ。
神の討祓(B33「輝望<フロンティア>」前後)。
52 桜街家フルメンバーとの共闘でプラセクトを撃退するが、きさらが疲労と激痛で倒れてしまう。何者かに生命を狙われているのは明白だったため、この場を離れる決断を下した。折良く、修理を終えたダームスタチウム(6台の車両形態)に乗って千年國を後にしたバトルヒーローと遭遇。ヒッチハイクに成功。
53 名古屋へ到着。きさらが目覚めてひと安心したのも束の間、街の随所へ刻まれた討祓戦の傷跡に戸惑う。青の世界のゼクスに混じって復興を手伝いつつ、ウィルス・ヴォイスの開発者へ鉄拳を喰らわせる為の情報収集を開始。
54 アドミニストレータ アルクトゥルスとその監視役であるアドミニストレータ デネボラが出現。ウィルス・ヴォイスの制作者としてアドミニストレータ ソルの名を挙げ、異世界[幻夢郷(ドリーム・ワールド)]へ発ったと告げた。アルクトゥルスは幻夢郷へ至るク・リトの超技術を模倣・提供可能と持ち掛けたが、かつてあづみを精神的に追い詰めた人物との名前の一致に龍膽が気付く。湧き上がる怒りを抑え、千歳はアルクトゥルスへ協力を要請。
55 きさらと紗那へ経緯を伝えると、それぞれの理由で幻夢郷へ同行を申し出た。千歳とは異なる理由でソルに敵意を燃やすデネボラも追従しようとしたが、青の世界再生のため断念。想いを託す。
56 アルクトゥルス開発の高性能潜水艇で日本海溝へ。青の世界の技術をもってしても深海の水圧には耐えきれず、浸水が始まる。龍膽が身体を張って穴を塞いだ。
57 幻夢郷へ到着。メルヘンチックな光景に心奪われたものの、水先案内人がおらず、途方に暮れる。さらに、桜街家のヘリオトロープと浸水のドタバタ中にはぐれていたことが発覚。紗那たちが〝放っといても大丈夫ですぅ~〟と言うため気にしないことにした。
58 イースを名乗るメイド姿の少女に遭遇。和やかな雑談の後、ソルの関係者であることが判明。観光旅行者一行を装い、目的を悟らせないままソルの拠点へ案内させようと画策。
59 きさらの拉致を目論んでいることが分かり、戦闘となる。暗器を駆使する強敵ながらも多勢に無勢。勝ち筋は見えていたが、ク・リト王城付近から発せられた「アルター」の試練が到達。震源が遠方であるため影響は軽微だったが、ドリーム・キーを持たない千歳たちにとっては十分な脅威となった。龍膽が悪夢に囚われたことによりオーバーブーストが強制解除され、困惑する千歳の刀「九頭竜」で続けざまにイースが自傷。呆気に取られているうちに、きさらをさらわれてしまう。
60 比較的冷静さを保っていた紗那が、イースに痛覚がない可能性を示唆。
61 励ましにより、龍膽が〝千歳と出会わず無法者となる〟悪夢を克服。
62 紗那と共に、きさらの奪還を誓う。
63 数日後、イースを追跡していた桜街家メイド隊がソルの拠点を突き止める。移動を開始。
叡智極点戦争 開戦(B39「破天<ワールドオーダー>」前後)。
64 レーベ・エンデが「ウィッシュ・ヴォイス」を発動。龍膽の武器が長銃に置き換わる。時を同じくして、周囲を警戒するあづみを発見。声を掛けるか迷っている間に、ユーディがバズーカをぶっ放してしまう。あづみと合流。
65 きさらを奪還しようと息巻くが、当のきさらがひょっこり現れたため、桜街家メイド隊も含めた総勢11名によるソルの拠点攻略へ方針転換。千歳の目的は、ソルをぶっ飛ばすこと。
66 待ち構えていたイースと戦闘になるが、たったひとりの足止めを突破出来ない。
67 膠着状態の中、根源の破壊波動が襲来。あづみのドリーム・キー【恋人】で皆の夢想を暴走させ、破壊波動を凌ぎ切る。
68 イースを追ってソルの元へ。最期を見届ける。
69 叡智極点戦争終結。破壊を免れたク・リト王城でしばし休息した。
70 現代世界(竜域)へ帰還したら、千年國へ戻って龍王殿との関係改善に取り組もうと思っている。じっとしているだけの姫様業務に懲りたため、立ち位置については女性八大龍王と五頭領に掛け合う予定。
幻夢郷からの旅立ち(B40「勇気<クライシスアーク>」前後)。
71 ヨグ・ソティスのゲートをくぐり、青の世界へ到達。想定外の運命を共有したのは、神門、世羅、ニーナ、春日、それぞれのパートナー。
72 不可視の斬撃に襲われ、意識が朦朧。周囲の味方へ警告した。
73 神門に付き従い、青の世界の最高責任者、アドミニストレータ ベガを訪ねる。
74 神門が「黒崎神門超常現象研究室」を設立。協力要請を受諾する。彼を疎んじる者から龍膽が防衛し、彼の代わりに表舞台を千歳が奔走。神門の盾にして矛であるアレキサンダーは世羅と春日の護衛につけられている。
75 デネボラとアルクトゥルスを訪ね、ソルの最期を伝えた。
 
PT 黒崎神門+アレキサンダー,倉敷世羅+オリハルコンティラノ,ニーナ・シトリー+メインクーン,黒崎春日+ネイ,青葉千歳+龍膽

旅立ちの物語:覇王の哀歌

 それは何の前触れもなく現れ、破壊と殺戮の限りを尽くした。
 人類繁栄の象徴だった主要都市は瞬く間に壊滅状態へ追いやられ、世界中から笑顔が消え去ってゆく。

 わずかに生き延びた人々は、異世界へ通ずる門[ブラックポイント]から無数に現れる異形たちを、こう呼んだ。

 Zillions of enemy X 〝数えきれない正体不明の敵:ゼクス〟と……。

 あまりに強大な力を持ったゼクスに対抗する術はなく、人類が滅亡へ向かう未来を、誰もが予感していた。

◆ ◆ ◆ ◆

 東北に発生したブラックポイントからほど近いところに住んでいた青葉千歳もまた、当たり前だった世界が、ある日突然自分たちに牙をむく姿を目の当たりにしてしまう。
 かけがえのないものが、壊され、亡くなっていく。
 ただ見ているだけで、何ひとつ出来ない無力さに涙を流した。

 あれから3年の歳月が流れ――

 誰かを助けられる人間になるため自衛隊に属した千歳は、日々鍛錬を積んでいた。
 そんな彼女が、入隊してからの1年間で痛感させられたことがある。
 首都・東京を失い統率力を失ったこの国に、在りし日の奪還など到底不可能ということ。
 自衛隊東北方面隊もまた、発生したブラックポイントから遠く離れた北海道まで撤退し、現状を維持することしか考えていない。

 上に立つ者たちの消極的なやり方に幻滅した千歳は、部隊に少数配備されていた《カードデバイス》を奪い、脱走した。
 ゼクスを捕獲・使役できる、不可思議な技術を用いたこのアイテムさえあれば、独力で未来を切り開けると考えたからだ。

◆ ◆ ◆ ◆

 千歳には知っておかなければならないことがあった。
 ずっと立ち入りを禁じられ、決して近づくことは出来なかったが、いまこの瞬間、彼女を縛るものは何もない。
 時たま見かけるゼクスから身を隠し、数日かけて深い森を抜けた先。
 千歳は周辺一帯を望める高台から「諸悪の根源」を見下ろした。

 眼下にすべてを飲み込む漆黒の空間が広がっている。
 事実、清く澄んだ水をたたえ子供の頃から千歳を見守ってきた十和田湖は見る影もない。
 3年前、ここから這い出してきた異形たちは、すべてを奪い去っていった。
 どこへ繋がっているのか、何の目的でやってきたのか、考えも及ばない。

 黒い。
 どこまでも黒い。

 あの日の恐怖が蘇る。
 たとえ1匹だけだとしても、力でかなう相手じゃない。
 そんなのが、この巨大な漆黒から無数に飛び出してきた。
 分かっていたはずだった。

 無理。
 ぜったいに無理。

 人間ひとりがどうにかできるレベルを超越している。
 深い絶望を前にして、必死で考えまいとしていたことを思い出してしまった。
 ……帰ろうかな。
 もうあの場所には何もなくなってしまったけれど、せめて最期は思い出と一緒に――

「……! ……!!」

 そんな折、どこかから誰かの声が聞こえた気がした。
 耳を澄ませてみると、自分が歩いてきた森の奥から微かな声が聞こえる。
 こんな場所に自分以外の人間がいるのだろうか?

 茂みに潜み様子をうかがっていると、やがて声の主がけたたましく駆けてきた。
 一見、鹿のようだが、違う。二足歩行の鹿などいやしない。
 あれはライカンスロープという種類のゼクスじゃないだろうか。
 聞いた話と比べて小柄なところを見ると、子供なのかもしれない。

 背中に大きな薔薇を咲かせた、巨大な赤いカブトムシのようなものに追われていた。
 あっちは植物と昆虫が融合したゼクス、プラセクトに違いない。
 自然界の摂理よろしく、彼らの間でも生きるための争いは起こるのだ。

 あの子供が殺され、少しでもゼクスが減るならそれに越したことはない。
 無視を決め込んだ千歳だったが、気がつけば足元に転がっていた小石を、思い切りプラセクトに投げつけていた。
 硬い装甲に阻まれ傷ひとつ与えられなかったが、気を引くことはできたようだ。
 きびすを返し、千歳が隠れている場所目掛けてプラセクトが飛来する。

「あー、もう! 何で先に手が出ちゃうかなぁ… あたしは」

 身の安全を確保してから行動に移せばいいものを……。
 愚痴りながらも、千歳の胸に後悔の気持ちなど微塵もなかった。
 どんな姿をしていようと、誰かを助けるために生きていこうと決めたのだから。

 茂みから姿を現した千歳は、弱気になった自分が立ち直るきっかけを与えてくれた
 ライカンスロープの子供が逃げ去った方向へ感謝の敬礼をすると、空を切り裂き向かってくるプラセクトへカードデバイスを差し出した。
 だがしかし、硬質で冷たいデバイスは何の変化も示さない。
 当然、プラセクトが怯む様子もない。

「……さすがに都合良く使えたりしないか」

 きっとあのツノに貫かれたら死ぬよね。
 避けれるかな。
 伏せれば間に合うかな。
 いや、あいつ速い。
 もう間に合わないって。
 あー……終わったかも、あたし。

 うっすらと死を覚悟したその時――

「命を護れる者が、生きることを諦めるのか?」

 頭上からの野太い声の後、千歳とプラセクトの間に何者かが立ちはだかった。
 精悍な風体の男が横に構えた刀は鋭いツノを正面から受け止め、火花を散らす。
 衝突の瞬間、プラセクトの背中から輝く粉状の何かが飛散した。

「吸い込んではならぬ!」

 しかし、行動が遅れた千歳は直後、強烈な睡魔に襲われることとなった。
 全身から力が抜けてしまい、ふらふらと背後の木にもたれながら、ようやく理解する。
 たったいま、ふたりの脇を高速ですり抜けて行ったプラセクトの花粉は、催眠毒だったのだ。
 この男が現れなければ、仮にプラセクトの突進を避けられたとしても毒で意識を失い、確実にトドメを刺されていただろう。

 千歳の窮地を救った男もまた、異形の様相を呈していた。
 ぼんやりした視界でもはっきりと分かる、燃えるような赤い髪の間から覗いた2本の角。
 詳しくは分からないが、彼もまたある種のゼクスであることに間違いはないだろう。

「うぅ……ん……」
「何故、異形を助けた?」

 武人のようないでたちのゼクスは振り返ると、千歳を見下ろしながら険しい表情を向けた。
 着物の上に重ねた武者鎧がカチャリと音を立てる。
 半ば放心状態だった彼女はその無機質な音で我に返った。
 両手で頬を叩いて活を入れると、千歳は目の前のゼクスに臆することなく言い捨てる。

「誰であろうと、困っている人は見捨てられない!」

 抗いようのない位置関係にむっとした千歳は、さりげなく背伸びすることも忘れなかった。

「不器用なのだな」
「ほっといてよ」
「だが、真っ直ぐだ」

 ほんの一瞬だけ口元を緩ませ、武人のようなゼクスは千歳の頭に武骨な手を置くと、乱暴に髪をかき回した。

「…………! おいこら頭なでるな! あと見下ろすな! それからっ! その! あっ、ありがとう…………」

 訴えを無視し、千歳を制するように後ろへ回った彼は、今度は縦に刀を構える。
 やがて、森の奥からまたあの音が聞こえてきた。
 風を切り裂く羽音。
 プラセクトが戻ってきたのだ。

「我が名は龍膽。拙者、その志を徹す刃とならん!」
「ココロザシ……? テッス……?」
「人間風に言えば、よろしくということだ」
「よ、よろっ……ええええ!?」

 ゼクスを守ろうとした千歳、そして、千歳を守るために剣を振るおうと決意する龍膽。
 いま、この時から、ふたりの戦いは始まった。

ゼクス・ゼロ 我武者羅の交響曲 <がむしゃらのシンフォニー> 了