CHARACTER

2024.08.29 【 2026.08.24 update

ミスティカ・サンクトゥス [第3星界]

不相応な力を手にした不運な少女「ミスティカ・サンクトゥス」不相応な力を手にした不運な少女「ミスティカ・サンクトゥス」

ミスティカ・サンクトゥス

ミスティカ|サンプルデッキ

プロフィール

ミスティが助けるの。みんなのこと……。

 貴族から奴隷へ転落した一家の長女。身を寄せ合い、貧しく苦しい生活に耐えていたが……。

 戦争ゲームの逆転を懸けて国が創った魔剣に〝たまたま〟選ばれ、さらに苛烈な運命を強いられる。

 かつての明るさは鳴りを潜めた。唯一、妹とのファッションショーに救われている。

 しかし、権力者は妹さえも利用。破滅へ向かう階段は、いつしか断崖のような険しさとなった。

 邪悪な意志を持つ魔剣【グラム】は、所有者ミスティカの魂を削り、犠牲者の血を糧に鋭く重くなる。

 かつての〝しあわせ〟を取り戻すという儚い夢のため、彼女は今日も魔剣の支配に抗い続けている。

ミスティカ・サンクトゥス

Name Mystica Sanctus
Temper 献身的 不安定
Memo 不運体質。
周囲にも不幸を振りまいていると考える。
ヒールでも厚底でも変わらず走れる。
フリルとリボンはあればあるほどいい。
Favorite 干し芋
Birth 9.21(乙女座) 13歳 ♀
Size 153cm 72-54-75
Job 魔剣の主
Family 母 妹(アドミラリ・サンクトゥス)

魂を削る魔剣グラム

Name Gram
Temper 冷酷 無慈悲
Memo 禁呪と呪詛の魔道具。
なんらかの意志を持つ。
ミスティカを傀儡とする。
物理的に重い。
Favorite 絶望した魂
Tribe 魔道具

黒の国 : マギアテ連邦

 ――この国では、利益こそ正義である。

 遠い昔の人災をきっかけに、不可能を可能にする魔法を発展させた。

 大規模術式の暴発が招いた【大崩壊】で国土は荒廃、男性は凶暴な魔物へ変異、女性は魔女へ進化した。魔女は派閥に応じて6つの小国家を築き、マギアテも連邦国として復興を遂げる。

 しかしながら、魔女たちは新魔法の開発と特許取得で財を成し、賢者の塔への居住権取得を考える自己中ばかり。不信と憎悪に塗れ、魔物に血塗られ、治安は絶望的に悪い。

 連邦の代表、魔女筆頭は〝面倒事を押し付けられた残念な魔女〟に過ぎない。1年交代制であり、次期は前期がダーツを投擲して6派閥からランダムに選出される。

エスメラルダ・ニゲル

Illust. mado*pen

 現・魔女筆頭、エスメラルダ・ニゲルは3期連続で魔女筆頭に選出された凶運の持ち主。国民も戦争ゲームへ関心を示さない者が大半。どうせ惨敗の可能性が高いならと、ルール違反スレスレの魔剣【グラム】を開発。

 自分よりも〝悲運の似合う〟少女ミスティカを見出したエスメラルダは、彼女を奈落へ叩き落とした。

 戦争ゲームランキング「4位」(2026.夏時点)(▲)

 戦争ゲームランキング「5位」(2024.夏時点)

ミスティカの物語

〉〉〉〉 はじまり

〉〉〉〉 それから

『よもや〝殺せぬ戦場〟とはな。足りぬ。魂が。血が』

『……黙って』

『甚振ろうにも、勝機が無いと知った獲物は逃げていくばかり……。つまらんな』

『うるさい!!』

「わー。ミスティちゃんってば大健闘! 思惑通り! 初めてウチの順位が上がっちゃうかも?」

 戦争ゲームを観戦するエスメラルダは、極めてご機嫌だった。

「ぼっちで頑張ってくれたミスティちゃんに、ご褒美あげなくちゃー★」

◆ ◆ ◆ ◆

「おかえり! お姉―― えっ……。魔女筆頭、様!? な、なにかご用でしょうか?」

 母・姉ともに不在のタイミングで苦手とする人物に押し掛けられ、アドミラリは警戒した。

「ぴりぴりしないでよー。まるでワタシが悪者みたいでしょー?」

「ご、ごめんなさいっ!」

「ま、いーよ。先触れも出してなかったし。ナニを隠そう、ミスティちゃんにご褒美持って来たんだー」

「お姉ちゃんが活躍したから……?」

「MVPには相応の労いを★ あいにく、キャッシュじゃないけどね!」

 ごとん。

 重い音を立て、古びたテーブルの上に大きな包みが置かれる。

「お金なんかより、もーっと素敵で価値のあるモノ♪ これからもミスティちゃんには戦い続けてもらわないといけないからねー。ほぉら、コ・レ★」

「えっと。盾、ですか……?」

「剣にはやっぱり盾だと思ってさー。国を挙げて用意したんだ。ありとあらゆるチカラを集めて、ね。……気になるなら、持ってみ?」

 布が取り払われた包みの中身は盾だった。無論、ただの盾ではない。禍々しい気配を放っている。

 恐怖。それがアドミラリに生じた率直な反応であり、感想。ミスティカの魔剣を初めて見た時の感覚と似ている。しかし、何故だかアドミラリは衝動的に手を伸ばしてしまった。

「あ、あれ。あれれ? 持てちゃった……」

「アハハ! やっぱり血筋だね! 盾に選ばれたみたいだよ!」

「選ばれた……」

「そーそー。晴れてミスティちゃんと同じ立場になれたワケだ。おめでとー」

「私が、お姉ちゃんみたいに……?」

 アドミラリを圧倒的な高揚感が支配していた。

 あまり笑わなくなった姉の気持ちを理解出来る嬉しさが、じんわりと広がって来る。

「ソレ、アドミラリちゃんに預けるよー★ 仲良し姉妹で苦労を分かち合うといーよ。ぼっちで頑張るミスティちゃんを隣で守ってあげたら、すっごく喜ぶんじゃない? ……きっとね」

 エスメラルダはにこやかに笑うが、内心は下劣な愉悦に満ちている。

 対して、アドミラリは心底嬉しそうに破顔するのだった。

「魔女筆頭様、素敵な盾をありがとう。お姉ちゃんもお母さんも、私が守ってあげられるんだね!」

「応援するよ。頑張れー」

 手をひらひらさせながら立ち去るエスメラルダと入れ替わりで、母が帰宅した。

 アドミラリの持つ禍々しい盾に気付いて顔を青くしたが、彼女はすぐさま目を背けてしまう。

 親の立場で娘に意見する資格は、あの日あの時、失った。

◆ ◆ ◆ ◆

「お姉ちゃん、おかえり!」

「ただいま! 勝てたよ! ミスティ、すごくがんば――」

 久し振りの笑顔は瞬時に凍り付いた。

 アドミラリが嬉しそうに抱えている盾の意味に気付いたからである。

「……教えて。ねえ、アドミラリ。まさか……!」

「魔女筆頭様が来てね、預けてくれたの! お姉ちゃんが頑張ったご褒美だって!」

「そ、そっか……」

 妹の〝預けてくれた〟という言葉に、ミスティカは安堵の息を吐いた。

 しかし、仮初めの安寧はすぐさま砕かれることとなる。

「受け取ってくれて、ありがとう。お姉ちゃんに渡して……?」

「ふふん。違うよ、お姉ちゃん。この盾は、【スヴェル】は私を選んでくれた。お姉ちゃんが独りで頑張らなくてもいいように、お姉ちゃんを守ってあげるために!」

「……ッ!!」

「あっ! お姉ちゃん!? どこ行くの!? もっとお話しようよ!」

 せっかく結果を残したのに。言う通りにしたのに。得られたものは新たな不幸。

 畳み掛ける不条理に堪らなくなり、ミスティカは家を飛び出した。

「なんでなんで、なんでどうして……っ! ミスティだけがつらいなら、我慢できたのに……。なんでアドミラリまで巻き込んだの? 最低な女……!」

 街に近付く魔獣に剣を叩きつけながら、泣き叫ぶミスティカを見守る影があった。

 ティアリである。ほかのMVPプレイヤー同様、ふたつの依頼を持ち掛けるつもりでいた。

「は~~~~。ほんっと困ります~。黒の国、と言いますか~。エスメラルダちゃんは〝無敵の人〟っぷりが極まってますね~。ただでさえ魔剣が違反スレスレなのに~」

 魔剣グラムに斬られた相手は、戦争ゲーム終了後も不可解な熱病に冒されているという。それは、永遠に解放されない苦しみ。死なないルールが裏目に出ていた。

 マイペース極まりないティアリをもってしても、エスメラルダは厄介さん扱いだった。

「ミスティカちゃんだけでなく、アドミラリちゃんも一緒に招集するのはありかしら~? でも、戦争ゲームの出場経験が無い初心者ですし~。……声甜星のみんなと相談しましょ~」

◆ ◆ ◆ ◆

「ミスティカ。……です」

「妹のアドミラリ・サンクトゥスです! お姉ちゃんの盾として特別に招待して頂きました!」

「ミスティカさんッ、アドミラリさんッ! よろしくお願いしますッ! 先日は戦う機会に恵まれませんでしたけど、今日こそはッ!」

「……ミスティに構わないで」

「そんなぁッ!」

「フラれてやんの。つか、あんまグイグイ行くなよ。戦いたくねえ事情とかあるかもだぞ?」

 大人な対応をするアリシアに諌められ、しゅんとなる初命。

 そんなやり取りが繰り広げられたにも関わらず、なおも果敢に攻める者もいた。

「あのっ。あの……! コレットはね、コレットっていうんだ! アドミラリちゃんと、おともだちになりたい! です!」

「私? お姉ちゃんじゃなくて? うんっ! いいよ! なろう、お友達!」

「ほんと!? じゃあじゃあ、特訓終わったら、いっしょにお花の冠つくろう? コレット上手なんだよ! 教えてあげる!」

「やったあ! 楽しみにしてるね!」

 同年代と誤認された結果、アドミラリはコレットとすぐさま仲良くなった。

「ミスティねえは、アドミラリちゃんのおねえちゃんなんだよね? ミスティねえのも、ふたりでつくってあげるからね!」

「いらない。……戦いの役に立たないものは」

「でもでも、そのお洋服でお花の冠を付けたら、すっごくかわいいと思うから! ね!」

「もういい。好きにすれば……」

 ミスティカはその場から離れた。逃げ出した。〝おともだちのおねえちゃん〟に屈託のない笑顔を向けるコレットが眩しかった。

 友達をつくらない。仲良くするべきではない。魔剣の呪いで傷付けてしまう。そう考えた。

◆ ◆ ◆ ◆

「お出ましか。……うわ。趣味悪っ!」 

「巨大な樹木の異形ときたか。お上はナニを想定しているんだ?」

「私、戦争ゲームに出場してないけど、練習通りにいけるかな? 緊張してきた……。でも、みんなを守るね!」

「……魔獣じゃない」

 6人の前に立ちはだかるのは、禍々しい植物のような怪物。

 あれがどういった性質のものなのか。魔獣と、呪いと、魂と、死と、常に接しているミスティカには、瞬時に理解ってしまった。

「もっと禍々しい。大いなる……。呪い……。コレットちゃん逃げて! アドミラリも! ……ダメぇ!!」

 遊び感覚でいたら、死ぬ。

 ゲームじゃない。

サンプルデッキ カードリスト(IG14)

デッキ

No.カード名枚数
IG14-012ネクストスター ミスティカ2
E50-017選ばれた少女 ミスティカ3
E50-041キューティアクアリウム ミスティカ2
E50-042魔女筆頭への謁見 ミスティカ3
IG05-066爆撓の冥土姫 センテンシア2
IG06-067ハピネスタイム ミスティカ4
IG06-044泣き叫ぶ魂 ミスティカ3
IG06-011物語に浸らせて ミスティカ1
IG06-010運命に立ち向かう ミスティカ1
IG07-056ちびゼク☆カワイイパニック!1
E50-019どっちが似合う? ミスティカ3
IG09-067心を込めたチョコ ミスティカ4
IG14-034魔剣創成 ミスティカ3
E50-082心満たされるエモ ミスティカ3
E50-083深淵に堕ちる心 ミスティカ3
IG06-027黒の国の魔剣士 ミスティカ3
IG04-034もてなしの磔刑 クルシフィ2
IG06-068魔剣開放 ミスティカ2
IG06-043運命を拓く者∀ミスティカ4
E50-084魔女筆頭 エスメラルダ・ニゲル1