2022.02.22 【 2026.08.25 update 】
彼女たちの舞台裏
五つの世界に橋を架けよう――SHiFT 始まりの物語五つの世界の橋を架けよう――SHiFT 始まりの物語

Illust. bluemomo
この物語は2019年11月に販売されたCD商品、SHiFT 1st Album「キミが大好きだよ」収録のドラマパート「彼女たちの舞台裏」台本を転載・調整したものです。
叙述や描写が音源向けであることを予めご了承下さい。
01きっかけ
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そんなに震えてどうしたんですか、アグリィさん。 もう夏ですよ? |
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もうすぐ、ラ、ライブ、とと、当日だと思うと……。 あわわ。緊張してうまく喋れないでふ。 |
![]() | アグリィは引っ込み思案であがり症だからね。 |
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どどど、どうしましょう! こんな状態じゃ、みなさんの足を引っ張っちゃいましゅ! |
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ぱぱらぱっぱぱー! プリズムさん知ってます! こういう時は観客の顔をブロッコリーに見立てればいいんですよ! |
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![]() | プリズムの戯言はともかく。 |
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![]() | ジャガイモかじりたい。 |
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なにかいい方法ありませんか、リーダー。 実は私も胸のドキドキが止まらなくて……。 不甲斐ないです。 |
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もっと可愛くなればいいよ。 自分に自信がないから緊張するんだし。 |
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言ってることはいつも通りなのに、一理あるのが悔しいわね。 ……って、そうじゃない。 私はリーダーに聞いたの! |
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ふえぇん……。 ペクティリスさん、なにかいい方法ありませんか? |
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そうですねえ。 じゃあ、手を貸してください。 |
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![]() | (むっ。アグリィったらペクティリスさんに手、握ってもらってうらやましい!) |
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にぎにぎ。 にぎにぎ。 どうかな? |
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不思議と少し楽になってきました…です。 どうしてでしょう? |
![]() | わたしたちはずっと一緒なんですから、緊張も分け合いましょう。 |
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みんな一緒……。そっか。 あたし、頑張れる気がします…です! |
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さすがは先輩です。 なんでも知ってるんですね! |
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そんなことありませんよ。 わたしも同じことをわたしの先輩にしてもらっただけですから。 では、ニューさんもお手をどうぞ。 |
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にぎにぎ。 にぎにぎ。 |
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はわ、わ……。 あ、ありがとう、ござ、ござい、ますっ……。 |
![]() | ニューさん、なんだか余計ガチガチになってませんか!? |
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あれ? おかしいですね? |
![]() | ぷしゅうう……。 |
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というわけで、放送局を見てるみんな! 可愛いミーリィと仲間たちのライブをよっろしっくね~~~~!! |
回想終了
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……とまあ、いまのは、先日ある番組でSHiFTのライブを告知した時のひとコマでした。 これを踏まえて! 皆さんいいですか? |
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いよいよライブ当日。 本番を目前に控えたプリズムさんから、もぎたてフレッシュな気持ちを伝えたいと思います! |
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さあ。 あの子の行動はイマイチ予測不能ですから。 |
![]() | すう……。 |
プリズム 大きく息を吸う
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![]() ![]() ![]() ![]() | ひゃあ!? |
![]() | びっくりしました……。 |
![]() | なんなのよ! |
![]() | プリズムとアグリィが挙動不審なのは、いつも通りだけどね。 |
![]() | 告知番組では平気でしたけど、今日のプリズムさんはダメダメです! このあと、たくさんのお客様の前で歌や振り付けを披露するのを想像したら、緊張で感極まってしまい! 胸がザワザワしてます! ペクティリスさん! どうかプリズムさんの手も握ってくれませんか!? |
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わたしで良ければいくらでも。 にぎにぎ。 |
![]() | にぎにぎ。 |
![]() | にぎにぎ。 |
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にぎにぎ……。 うわああ! だめです! 治りません! |
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ちょっと、やめてよね。 私やアグリィまで、また緊張しちゃうじゃない。 あとリーダーの手、握りすぎ。独占すんな! |
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だって。 だってぇ! |
![]() | まあまあ。 |
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く、口に出じて言わながっだだけで、あ、あたしもずでに、ガヂガヂに固まっぢゃっでまず……。 ペクティリスざんやミーリィぢゃんは、ごういうの無縁ぞうで羨まじい…でず。 |
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わたしだって緊張しますよ。 多少慣れてはいますが。 |
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ふむ。なるほどなるほど。 つまり、いまリラックスしきってるあたしは、早くもペクティリス・パイセンを超えたってことかな! |
![]() | あんたはお気楽でいいわね。 |
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はううう……。 胸のザワザワが止まりません。 どうしましょう……。 |
![]() | ここ、このままでは、みなざんへ、ごご、ご迷惑ががが……。 |
![]() | 確かに、まずいわね……。私たちは本番でも100%のパフォーマンスを発揮できるよう、ハードなレッスンを積んできた。だから、絶対うまくいく! ……そう信じたいのに、最悪の未来が脳裏をかすめてしまうわ。なにかしらの策を講じた方がいいかしら。 |
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心配ないと思うけどな~。 可愛いあたしがステージに立ったら、みんな釘付けだろうし。 誰かが失敗したって気付かないよね。 |
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あのねえ。 私はミスを無くすための話をしたいんだけど? |
![]() | もしものことばかり考えても、キリないし。 |
![]() | 私たちは、あんたみたいにアドリブで生きてるわけじゃないの! |
![]() | あんまり怒ると可愛くないよ? |
![]() | 余計なお世話よ! |
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あわわ……。 ミーリィちゃん、ニューさん、喧嘩ダメ…ですっ! |
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元はと言えばプリズムさんがキョドったせいです。 ごめんなさい! |
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はい、ストッ~プ! ……わたしたちはアイドルなんです。 そんな不安や不満で強張った顔を、お客様へ見せる気ですか? |
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うっ。 ……すみません。 |
![]() | ペクティリスさん相手には素直だよね。 |
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ミーリィちゃんももう少し協調してください。 わたしたちは、5人でひとつなんですから。 みんなで力を合わせることが大前提です。 |
![]() | は~い。 |
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そうですね……。 少しおしゃべりしましょうか。 |
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えっと。 開幕まで、もう時間ありませんよ? |
![]() | 舞台裏へ移動しながらで十分です。 |
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分かりました。 さっそく向かいましょう! |
プリズム 駆け出す
プリズム つまずく
![]() | うわったたたた! |
![]() | ……なにしてるのよ、まったく。 |
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なにもないところで転ぶのって貴重な才能だよね。 いらないけど。 |
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あああ。 ふたりとも支えてくれてありがとうございます! ……あれ、アグリィさんは? |
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くるひい…れふ。 むねどけて……。 |
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あああ。 すみませんすみません! |
![]() | ぷはあ! |
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わたしはスカウトされるまでアイドルになる未来なんて、考えたこともありませんでした。 なので、一度はお誘いをお断りしましたが……。当時のマネージャーさんの熱意に圧倒されてしまいまして、いまに至ります。 |
![]() | でも、勇気を出して引き受けたことは後悔していませんし、才能を見出してくれたことは、とても感謝しています。 |
ペクティリス 4人を微笑ましく見回す
![]() | ……さて、みなさんがアイドルを目指したきっかけはなんですか? |
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02光と影
5人 廊下を歩く
![]() | 赤の世界には、なんらかのクリエイションに長けた職人が多いんです。 |
![]() | プリズムさんは、なんの職人さん…です? |
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ガラスやクリスタルを加工してレンズなどの光学部品をつくるお仕事をしてました。 視力の弱い方向けのメガネやルーペはもちろん、双眼鏡などにも組み込まれていて、様々な場面で重宝されるんですよ。 |
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ふうん。 大切な仕事じゃない。 |
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はい! そして、個人的な趣味のために望遠鏡もつくりました。 |
![]() | 覗きは犯罪だよ? |
![]() | 誤解ですよ!? |
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子供の頃から星を見るのが好きだったんです。 ほら、プリズムさんって誰もが認めるドジっ子じゃないですか。そのせいか、なにをやってもぱっとしなくて。いつかあんな風に輝けたらいいなって、努力もせずぼんやりと夢見てたんです。 |
プリズム 手を伸ばす
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……星の世界は憧れでした。 さすがにロケットは無理でも、せめて行ったつもりになれればなあって。 |
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ほ、星はあたしも好き…です。 綺麗……。 |
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ですよね! でもってある日、気付いちゃったんですよ。星ってスターとも言いますよね。 スターにはアイドルって意味もありますよね!? |
![]() | オチが見えたわ。 |
![]() | アイドルになれば、夜空に輝く星のようになれるんです! |
![]() | プリズムさんらしいですね。 |
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うん。 なんか納得した。 |
![]() | 褒められてるんですよね!? |
![]() | 先に言っておくけど、私のは、あまり面白いものじゃないわよ。 |
![]() | だとしても、聞きたいです! |
![]() | どうせ子供の頃に可愛いアイドルを見て憧れたんじゃない? |
![]() | 当たり。 |
![]() | やっぱりね。 |
![]() | でも、それは私の意思であり、私の意思ではなかった。 |
![]() | どゆこと? |
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青の世界って、少し前までシャスターっていうスーパーコンピューターがすべてを制御してたのよ。物資の製造管理、天候の制御、果ては生命の創造。本当になにもかも。 人類は機械をサポートするための道具に過ぎない。 |
![]() | ふ、フツウは機械が人類をサポート、です…ケド? |
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私たちは「既定路線」というレールの上を走る車両に過ぎなかったということよ。 社会の歯車でもいいわ。その境遇に疑問を持つこともなかった。 |
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青の世界のレニエという作詞家に聞きました。 シャスター管理下に置かれた者の思考や感情は、かなり制御されていたそうですね。 |
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はい。 喜怒哀楽を持って行動し、家庭を築き、街や社会を形成していたのは……。 そう振る舞うよう、命令信号を受けていただけなんです。 |
![]() | 軽くホラーじゃん。 |
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そうね。 私もそう思う。 |
![]() | ちょっとよく分からないです……。 |
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やがて大きな戦争が起き、シャスターが破壊され……。私は唐突に自由を手に入れた。 そして、知ったの。幼い頃からアイドルに憧れ、アイドルを研究し尽くし、デビューへ向けて、たゆまぬ努力を続けていたのは―― |
ニュー うつむく
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ウィルス・ヴォイス兵器となるため。 歌を聞いた者の自我を崩壊させたり、身体の組成を組み替えるなんてことも……。人の姿をした、恐ろしい兵器よ。そんな能力を持ったアイドルが大観衆の前で歌ったらどうなるかしら? |
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私はそのための実験体だった。 ……たまに思うわ。あのままシャスターの支配下でアイドルになっていたら、私も軍事目的に利用されたのかしら……って。 |
プリズムとアグリィとペクティリス 立ち止まる
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……ん。 みんなどうしたの? |
![]() | ニューさん可哀想です~~~~! |
![]() | あたしが自分の部屋に引き籠って、自堕落に過ごしていた頃、ニューさんはそんな目に……。 |
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興味本位で聞いていい内容ではありませんでしたね。 ニューさん、ごめんなさい……。 |
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いえ! とっくに吹っ切れているので謝られても困ります! 結果として、殺人兵器となることはなかったわけですし! |
![]() | シャスターを壊した人、グッジョブですね! |
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そうね。 でも、アイドルへの憧れが自分の意思じゃなかったと認識した時は、本当に絶望した……。もし、あのままリーダー……ペクティリスさんの存在を知らずにいたらと考えると、ぞっとする。 |
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世界の垣根を越えて勇気を与えるアイドル、ペクティリス。 あなたの歌に癒され、希望を見出せたから、改めてアイドルを目指すことができたんです。 操り人形だった頃の自分が習得したスキルを活かす道を選択できたのは……。 |
ニュー はにかむ
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私がいま、ここにいるのは……。 あなたのおかげなんですよ? |
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そうなんですね! わたしもみんなに笑って欲しくて歌うようになりましたから、そう言ってくれるのはすごく嬉しいです! |
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いやあ。 いい話でしたね! こうして絆は結ばれたんですよ! |
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うう……。 ますますあたしのきっかけ、話しにくい…です。 |
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まさかあたしたちの中に、こんな重い設定の子がいたなんて、びっくりしちゃった。 苦労したね! どんまい! |
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吹っ切れてはいるけど、軽く流されるとムカつくわ。 あと設定言うな。 |
03親友
5人 廊下を歩く
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ミーリィさんは、どんな感じだったんですか? 幼少期とか。 |
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あたしがちっちゃかった頃は、可愛いものばかり集めてたよ。 あたしが一番可愛いって気付くまではね! |
![]() | 最初からそうじゃなかったんですね! |
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そしたらさ。 ただでさえ可愛いあたしがアイドルになったら、どうなっちゃうんだろ~って考えない? |
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ええ。 思っても不思議はないわ。 あんたなら。 |
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わりと最近だよ? アイドルのことほとんど知らなかったもん。 |
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超スピードデビューですね! 可愛いだけのことはあります! |
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ぐぬぬ……。 私なんて人生のほとんど捧げてるってのに……。 |
![]() | でも。 |
![]() | でも? |
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ルーローという裁縫師に聞いたのですが、白の世界はここのところ内戦や他勢力の侵攻が続き、大変らしいです。ミーリィちゃんはそういうのに巻き込まれなかったんですか? アイドル活動どころじゃないような。 |
![]() | 可愛いあたしを戦いへ連れ出すなんて、誰もしないよ? |
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あ、はい。 そうですね。 そうでした。 |
![]() | この子に常識を当てはめるのは無謀です、リーダー。 |
![]() | 強いて言うなら、ガムビエルってヤツが軽い気持ちで発生させた洪水に、可愛いものコレクション倉庫が流されて、むっとしたくらいかな。 |
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あわわ。 ちっちゃかった頃の思い出が! |
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なのに……。 ただひとつ残されたコレクションを、あたしに譲ってくれたんです。 一生の宝物…です。ミーリィちゃん、優しい…です。 |
![]() | 友達になった記念にね! |
![]() | もしかして、アグリィがいつも抱えてる、緑色のブサイクなアレ? |
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ブサイクじゃないです。 まりえちゃんは、可愛い…です! |
![]() | 可愛いよね? |
![]() ![]() | ねー♪ |
![]() | まりえちゃんって言うんですね、アレ。 |
![]() | ミーリィがアイドルになろうとしたきっかけが、プリズムのスターに輪をかけてシンプルなのは理解したわ。 |
![]() | いま、さりげなくけなされた気がします! |
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そしてですね……。 そんな陽キャなミーリィちゃんにくっついてれば、いつもウジウジ陰キャな自分を変えられる……。そんな風に、誰よりも安易なきっかけでアイドル目指したのが…あたし、です…ケド。 |
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ミーリィと一緒に、ということは……。 あんたもわりと最近勢か! |
![]() | あああ、あたしはもともと根っからのアイドルオタクでしたから、知識と憧れだけなら、誰よりもあった…です! |
アグリィ あたふた
![]() | ごめんなさい! |
![]() | 納得いかない! |
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みんなそれぞれ理由が違って楽しいですね! そして、大切なのは実際にアイドルとなったいま、どう感じているかです。 |
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あたし、アグリィと友達じゃなければ、アイドルになってなかったよ。 興味も沸かなかったと思う。 おかげでいま、すごく楽しい。ありがとね! |
![]() | えへ。 |
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そもそも、ミーリィちゃんとアグリィちゃんはどうやって知り合ったんです? 白の世界と黒の世界で遠く離れてますよね? |
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あたし、友達が欲しくて……。 えっと、ボトルメールって知ってます? 試したらなぜか白の世界へ届いてしまい、それがきっかけで……。 |
![]() | なんで海へ流した小瓶が異世界へ届くのよ! |
![]() | ガムビエルってヤツが軽い気持ちで発生させた洪水の跡地以下略。 |
![]() | つまり、ガムビエルってヤツさんがいたから、5人がそろって―― |
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SHiFTは結成されたってことになるね。 仮にヤツが暴れなければ―― |
![]() | 少なくとも、あたしとミーリィちゃんは、いない…です。 |
![]() | 不思議な巡り合わせがあったものですね。 |
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私のデビューも、ずっと先になってたかもしれない。 ……なによ、悪者のくせして、蔑ろにできないじゃない、そいつ! |
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いつかどこかで出会ったら、挨拶でもしましょうか! ……さて、そろそろ舞台裏です。みなさん、調子はどうです? |
![]() | 調子、ですか? |
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あのねえ。 あんたが緊張してどうしようもないって言うから! |
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あっ。 そうでしたそうでした。なんともないです! 胸のザワザワしてたの無くなりました! プリズムさん絶好調ですっ! |
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あたしも。 みんなのこと知れて…嬉しいかも…です。 |
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ニューいじりの材料も手に入ったしね。 年齢イコール下積み期間とか。 |
![]() | あんたはもっと年上を敬う心を知れ! |
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SHiFTはついにスタート地点へ立ちました。 五つの世界を超越したアイドルユニットであるわたしたちの使命は、お客様へ笑顔を届けることで―― |
![]() | そういうのいいから。 |
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それもそうですね。 まずはわたしたち自身が、精一杯楽しまなくちゃね! |
ペクティリス 先頭で4人を振り返る
![]() | プリズムさん! |
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はい! プリズムさんです! |
![]() | ニューさん! |
![]() | はい、リーダー! |
![]() | ミーリィちゃん! |
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![]() | か、わ、い、い、ミーリィちゃん! |
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うん。 頑張ろうね! |
![]() | あんたほんといい性格してるわ。 |
![]() | アグリィちゃん! |
![]() | あたし…やりますっ! |
![]() | みんな、気合い入れていくよ! |
![]() ![]() ![]() ![]() | おーっ!! |
5人 ステージへ







