ソトゥミサ放送局 第14期 アンコール編 4

ソトゥミサ放送局
Illust. 桐島サトシ, 安達洋介/工画堂スタジオ

[ 2014.08.20 掲載 ]

4/4

ソトゥ子
こんばんは……。
リス・ソトゥ子です。
ミサキ
こんばんは、
弓弦羽ミサキです!
ソトゥ子
アンコール編…最終日。
実はまだ…誰にするか、
決めかねてる……。
ミサキ
こんな提案がありますよ?
ソトゥ子
〓 14-31 〓 RN:トリニティ
竜の巫女5人を集めて今後の展望について全力で話し合う。
攻撃不可の夢の中だからできることをやってしまいましょう。
ソトゥ子
さすがに…それはちょっと。
あんな人たち…5人も集めたら、
会話的にも物理的にも…収拾つかない。
ミサキ
安全装置を除去しちゃいましたから、
不測の事態への対応もおぼつかないんですよね。
でも、そこをなんとか!
ソトゥ子
だめ。
いや。
ミサキ
肝心のソトゥ子さんが拒むなら仕方ないですね。
それはさておき!
ソトゥ子
急に…どしたの?
ミサキ
隣人として思うのですが、ソトゥ子さんは番組の
開始当初に比べて、かなり度胸がついたと思います。
例えば、偉い人や強そうな人を恐れなくなりました。
ソトゥ子
感覚…麻痺した?
でも、赤青緑の竜の巫女は、
やっぱし…怖いかも。
ミサキ
そんなソトゥ子さんへ、
続けてもうひとつ、
リスナーからの提案があります。
ソトゥ子
〓 14-32 〓 RN:変態紳士
アンコール編とのことなので、ソトゥ子さんにお願いがあります。
初期のように勢いに任せた前口上から番組を始めて下さい。
ソトゥ子
どんなの…やってたっけ。
ミサキ
それなら私が音頭を取りましょう。
ソトゥ子さんはテンポよく
反応してくださいね。
ソトゥ子
うん。
ミサキ
週に平均2回の当放送を聞くだけで、
イグニッション率が10倍以上に跳ね上がる(当社希望)ソトゥミサ放送局!
いよいよ本日も始まりました! 司会は私、弓弦羽ミサキと――
ソトゥ子
リス・ソトゥ子。
……よろしく。
ミサキ
ではここで、ソトゥ子さんへ質問です!
カードデバイスを配布している人は?
ソトゥ子
竜の巫女……。
ミサキ
どこにでもいる。
どこにもいない。
神出鬼没といえば?
ソトゥ子
竜の巫女……。
ミサキ
こみのうゅり
を、逆から読むと?
ソトゥ子
竜の巫女……。
ミサキ
本日のスペシャルゲストは?
ソトゥ子
竜の巫女……。
ミサキ
それでは始まります!
ソトゥ子
マイ・メモリー
つながれ…私の夢。
ミサキ
マイ・ハート
感じて、私の鼓動!
ソトゥ子ミサキ
ふたりのハートフルメモリー
ソトゥミサ放送局!
ソトゥ子
…………。
ミサキ
…………。
ソトゥ子
はめられた……!
ミサキ
人聞きの悪いことを言わないでください。
勢いに任せた前口上の末の事故ですよ?
それより、どの竜の巫女さんにしますか。
ソトゥ子
もう…どうにでも…なれ。
全員まとめて…呼ぶ。

effect:みさきちがぱちぱち拍手する音

ミサキ
素晴らしい決断です!

effect:ガルマータがうんうん頷く音

ガルマータ
勇気を出したな。
ひよこファントム
〓 14-33 〓 RN:ひよこファントム
ソトゥ子
と思ったけど…まとめては、
やっぱり怖いから…ふたりずつ。
ミサキ
実際、そのくらいが
妥当でしょうか。
ソトゥ子
まず…メイラルさんとクシュルさん。
以前の出演回は…これとこれ。
鳥取編(3/4) / 山形編(1/4)
ミサキ
赤の竜の巫女メイラルさん!
緑の竜の巫女クシュルさん!
どうぞお入りください!
メイラル
B06-104「赤の竜の巫女メイラル」
Illust. 竜徹
クシュル
B06-108「緑の竜の巫女クシュル」
Illust. 堀愛里/株式会社日本一ソフトウェア
クシュル
恥を知れ!
ソトゥ子
すいません……。
クシュル
汝については、もはや諦観の域。
先刻の嘆きは赤髪の巫女へ告げたもの。
ソトゥ子
あきらめられてた……。
メイラル
我が名は赤の竜の巫女メイラルです。
赤髪の巫女とは私のことですか?
初対面の相手に随分と尊大な物言いですね。
クシュル
巫女にありながら腹部や腰部を無闇矢鱈に
露出させるとは、不埒の極み。
慎みを知れ!
メイラル
貴方こそ脚を露出させているではありませんか。
よもや己の姿を知らないわけもなく。
身の程知らずにも程があります。
クシュル
腕部や脚部を見せる行為を、
露出などとは言わない。
ミサキ
横から失礼します。
言うと思います。
クシュル
言わぬな。
なぜなら四肢とは枝葉。
太陽の下に晒されている状態こそ本来あるべき姿と知れ。
ミサキ
あー……それ自爆台詞ですよ?
そんなこと言って、
後でどうなっても知りませんよ?
クシュル
私は当然のことを言ったまで。
見よ、リーファーたちの奔放な姿を!
すべてをありのままに受け入れるがいい。
ミサキ
それならお腹や腰を出すくらい、
大したことないような気がします。
クシュル
駄目なものは駄目だ。
受け入れよ、そして理解せよ。
メイラル
理解の範疇にありません。
見解の相違があるようですので、
二度と私に話しかけないでくれますか。
クシュル
断る。
ソトゥ子
雲行き…あやしい。
メイラル
ところでソリトゥス、私は貴方を見直しました。
私を恐れる余り、あのような離別をしておきながら、
私を再び召喚した蛮勇とも表現すべき勇気を讃えます。
ミサキ
管理者権限で強引に部屋から
追いだしたんですっけ。
夢のリンクを切るとかなんとか。
ソトゥ子
単に…忘れてた。
メイラル
その勇気を以って、勇者と認めます。
手始めに、緑の世界を焼き払いましょう。
さあ、いますぐにでも!
ソトゥ子
争うの…だめ。
メイラル
妙なことを仰りますね。
勇者ともあろう者が、
闘争を否定するのですか?
クシュル
器が小さいな、赤の巫女。
汝、寛容たれ。
そして、未熟者の機微など大事の前の小事と知れ。
メイラル
話しかけるなとお願いしましたが、
聞こえていませんでしたか?
クシュル
断ったはずだが、
聞こえなかったのか?
メイラル
何より礼儀がなってませんよ、緑の巫女。
寛容を謳いながら大雑把なだけの貴方には
無縁の作法かもしれませんが。
クシュル
表面上の取り繕いなど無意味と知れ。
愚か者には分かるまいな。
ソトゥ子
ソトゥ子…ですが、
部屋内の…空気が…最悪です。
ミサキ
まあまあ。
熱くなるには早いですよ。
クシュルさんも自己紹介をお願いします。
クシュル
どうせいずれひとつになる。
一時の名前など大きな意味を持たぬがな。
……まあいい。

effect:クシュルが声を張り上げる音

クシュル
遠からん者は音にも聞け、
近くば寄って目にも見よ!
我が名は竜の巫女クシュル!!
メイラル
慎みなさい。貴方は緑の竜の巫女ではありませんか。
この時代の始まりの竜は未だ姿を現さず、討伐に至っていません。
故に、未来が確定していないことはご存じでしょう。

effect:メイラルが鼻で笑う音

メイラル
もっとも緑の世界に関しては、
我が赤の世界の勇者や英雄たちの手により、
完全撤退も時間の問題と聞き及んでいますが。
クシュル
刹那的な優劣もまた意味なきこと。
身を以って知れ。決して滅びぬ大樹の偉大さを。
いずれすべてが我らの色に染まることは確定的に明らかと。
メイラル
万物は朽ちゆくもの。滅びを知らぬ生命など幻です。
それでも不滅と言うなら、不可能を可能にする勇者の力で滅して見せましょう。
さあ! 共にゆきますよ! 勇者ソリトゥス!!
ソトゥ子
ふたりの…喧嘩に、
私を…巻き込まないで!
ミサキ
いい加減埒が明きませんので、
強引に話を進めてしまいましょう。
ソトゥ子
〓 14-34 〓 RN:いらいにん
メイラル様に質問です。
以前期待しているブレイバーで四人の名前が挙げられましたが、
その中で貴女が最も力が強いと思われるのはどなたですか? 私気になります。
メイラル
いずれ劣らぬ勇猛さを誇る獅子ですが、
最も期待を寄せているのはアーサーです。
アーサー
B08-011「九大英雄アーサー」
Illust. 小林智美
ソトゥ子
前…聞いたのと、違う!
ミサキ
以前お聞きした4名は、
アレキサンダーさん、信長さん、
呂布さん、アテナさんでしたね。
メイラル
状況は時々刻々と変化するものです。
勇者は日々増え続けているのですから。
クシュル
個人をひとつとする強さなどたかが知れている。
集団をひとつとする我らには叶うまい。
強さの真理を知れ。
メイラル
群れる心理は弱者の証。
知る必要はありません。
クシュル
ならば汝らに問おう。
我らと彼奴ら、緑と赤、
いずれが真理であるかを!
メイラル
どうですか?

effect:メイラルとクシュルがソトゥ子とみさきちを見つめる音

ミサキ
あ、やっぱりこっちに、
飛び火してきましたね。
ソトゥ子
えーと…えーと……。
答えは…みんなの心の中!
クシュル
そのような返答を
認めるわけなかろう。
ソトゥ子
どっちも…いや。
……というのは?
メイラルクシュル
は?
ソトゥ子
なまら怖い!
えーと…えーと…えーと……えい!

effect:クシュルが消える音

ソトゥ子
つらい…戦いだった。
メイラル
敵前逃亡ですか。
情けないですね、緑の巫女。
ミサキ
クシュルさんの名誉のために補足しますと、
ソトゥ子さんが夢のリンクを切っただけなんです。
ともあれ、次は青の竜の巫女ユイさんをご招待! どうぞー!
ソトゥ子
以前の出演回は…これ。
三重編(1/4)
ユイ
B06-105「青の竜の巫女ユイ」
Illust. 七六
ユイ
無意味で非効率。
他世界の巫女の見解を聞く場なんてね。
この上なく Null Pointer Exception ……ぬるぽだよ。
メイラル
名も名乗らずに不平不満ですか。
緑の巫女と負けず劣らず
礼儀知らずの巫女がいたものですね。
ユイ
敬う相手もいないのに礼儀が必要なのかい?
野蛮な赤の世界に相応しいパワハラだよ。
悪しき文化が形骸化した典型的なメソッドだね。
メイラル
卑しくも貧しい考えですね。
言葉は心を写す鏡と言います。
貴方に理解を求めるのは少々酷でしたか。
ユイ
君に相応しい言葉を贈るよ。
これだから体育会系は。
ソトゥ子
また…仲悪い。
ミサキ
竜の巫女はお互いが天敵同士ですから、
考え方すべてが相容れないのでしょう。
ソトゥ子
〓 14-35 〓 RN:ことぶき丸
メイラル様がほのめちゃんにカードデバイスを渡したということは
彼女に勇者の素質を感じたということだと思うのですが、
彼女の持つ強いライバル心が勇者の素質に当たるのであれば
でかいむねにくに強い対抗心を覚えている世羅ちゃんにも勇者の素質はあるのでしょうか。
メイラル
その通りです。
蝶ヶ崎ほのめの対抗心は己を向上させる原動力。
不屈の根性との相乗効果で飛躍的な成長が見込めるでしょう。
ミサキ
まだゼクス使いにはなってないようですが、
次にお会いする時はどんなパートナーを
連れてくるのか、楽しみですね!
ソトゥ子
うん。
ユイ
対抗心に根性、君たちの好きそうな精神論だね。
そんな不確定なものに頼らなければならないなんて、
どうやら赤の世界は人材不足のようだ。取るに足らない。
ソトゥ子
青の世界にも…精神力を動力に変える
すごく強い…ロボットが…いる。
ユイ
戦斗怜亜が搭乗するメタルフォートレスかな。
あんなものは設計者の道楽に過ぎない。
イレギュラーナンバーは一般論から除外させてもらうよ。
メイラル
私が話している最中です。
静かにしてもらえませんか?
ユイ
邪魔して悪かったよ。
あまりにもつまらない話だったからね。
メイラル
話について来れないとは
気の毒な思考能力ですね。
ユイ
確かに君のレベルに合わせるのは、
想像以上に面倒くさいよ。
ミサキ
はいはい! メイラルさん!
それで世羅ちゃんについてはいかがですか?
メイラル
倉敷世羅ですか。
彼の者の、恐れを知らぬ勇猛果敢さは頼もしい。
経験不足は否めませんが、将来性では私の知る中で五指に入ります。
ユイ
赤の世界では知識不足のまま突撃する無謀を勇敢と表現するんだね。
将来性、いや、拡張性に頼ることは実力不足の言い訳に過ぎない。
最初から最高のスペックを用意しようと考えないのかな?
ソトゥ子
世羅ちゃんのこと…悪く言わないで。
子供なんだし…仕方ない。
ユイ
青の世界の子供はもっと優秀だよ。同じゼクス使いでもね。
各務原あづみ、獅子島・L・七尾、雷鳥超、そして戦斗怜亜
いずれも青の世界のために戦う、立派なソルジャーだ。
ソトゥ子
あづみちゃんが戦う理由、
青の世界のため…じゃない。
ミサキ
話が面倒になりそうですから、
そこは軽く流しておきましょう。
メイラル
赤の世界はゼクス使いに従属を求めません。
闘争の果てに最強の個体が得られれば過程も問いません。
ユイ
原始的だ。
メイラル
お言葉を返すようですが、貴方が推奨する没個性は進化を放棄した怠惰の象徴。
青の世界自慢の鉄くず軍団が赤の世界の職人集団にさえ敵わないのも、
うなずけるというものです。
キタ
xxx-xxx「×××!」
Illust. かわすみ/工画堂スタジオ
メイラル
分かりましたか?
闘争心が無限の力を引き出すのです!
ユイ
有利な条件下の防衛戦を制したことが、
そんなに嬉しいんだね。
赤の世界はよほど勝利に縁がなかったのかな。
メイラル
負け犬の遠吠えが
よく似合いますよ、青の巫女。
ミサキ
はいはいはいはい!
もうキリがないので終わりです、終わり!
ソトゥ子
けんか…良くない。
メイラル
喧嘩などと表現してほしくないものです。
天敵を目の当たりにして、
争わない理由などありません。
ユイ
そうだね。
君は嫌いだけど、その点は同意できるよ。
同意ついでにひとつ君に問いたい。不可解なワードについてね。

effect:ユイが触覚を左右に揺らす音

ユイ
「むねにく」とはなんだい? 赤の竜の巫女。
出現した前後の文脈を見るに、食用肉の部位を指すワードとは考えにくい。
つまり青の世界には存在しない、あるいは消失したワードと結論付けられる。
メイラル
いえ、私も知りません。
勇者ソリトゥスは知っていますか?
ミサキ
あ、やっぱりまた、
飛び火してきましたね。
ソトゥ子
ユイちゃん…知らないままの方が
いいと思うけど…どうしても…聞きたい?
ユイ
もちろん。
記憶して無駄になる
データはないからね。
ソトゥ子
むねにくは……。
主に女子の…胸の大きさ…表現するとき、
いわゆるひとつの…バストを指す言葉。
ユイ
勉強になったよ。
スラングの最底辺に記録しておこう。
ユイが使うことはまずないけどね。
メイラル
いま、青の巫女が私に抱いている感情、
いわゆるひとつのコンプレックスも闘争心へつながる原動力です。
なかなか見込みありますよ、青の巫女。
ユイ
ユイが君にコンプレックス?
馬鹿馬鹿しい。
根も葉もない憶測だよ。
ソトゥ子
〓 14-36 〓 RN:椎
ユイさん!
何がとは言いませんが私は大きいと威圧感を感じてしまうんで
小さいほうが好きですよ! 何がとは言いませんが!

effect:ユイの触覚が過去最高の振れ幅と振動速度を記録する音

ユイ
そう。
ありがとう。
ソトゥ子
めちゃくちゃ…素直!
メイラル
少数派からの哀れみに流されるようではまだまだですね。
理知的に見せて、中身は未熟ということでしょうか。
緑にも青にも勝利を確信しました。私はそろそろ失礼します。
ミサキ
お疲れ様です!
メイラル
勇者ソリトゥス、
冒険者の酒場で待っています。
共に参りましょう。

effect:メイラルが消える音

ソトゥ子
酒場って…どこ!
そして…どこ連れてく気!?
ユイ
ようやく煩いのがいなくなってくれた。呑気なものだね。
ユイがアバターのスペックごときに一喜一憂するわけがないのに。
赤の竜の巫女、君の底の浅さが見えたよ。
ソトゥ子
とりあえず…そろそろ胃が痛い。
どうしてこんなに…険悪なの。
ミサキ
次の方は……私も胃が痛くなりそうです。
白の竜の巫女ニノさん、どうぞー!
ソトゥ子
以前の出演回は…これ。
和歌山編(2/4)
ニノ
B06-106「白の竜の巫女ニノ」
Illust. にもし/工画堂スタジオ
ニノ
めざめよー!
ユイ
こんにちは。
青の竜の巫女ユイだよ。
君は白の竜の巫女だね。
ニノ
なのー。
ニノなのー。
ユイ
この部屋は夢の世界と聞いているよ。
目覚めたらユイたちは居られなくなってしまう。
だから目覚めを要求する、君の願いには応えられないかな。
ニノ
めざめよー!
ユイ
せめてもう少し待ってほしいな。
この番組の存在価値を検証するという
重要なミッションが、まだ終わってないからね。
ソトゥ子
まだ…その話、
引きずってた!
ニノ
めざめないのー?
ユイ
どうしてもというなら、
君ひとりで目覚めればいい。
ニノ
ぼくはもうめざめてるのー。
だからぼくは、
みんながめざめるのをまつのー。
ユイ
勝手にして。
ニノ
うべなうー。

effect:ニノがソファの上に体育座りする音

ソトゥ子
やっと…喧嘩に至らない
組み合わせが…誕生した!
ミサキ
友好的というわけでは
なさそうですけどね?
ソトゥ子
それで…十分。
ミサキ
あ、ちなみに私は無心になりますから、
しばらくソトゥ子さんにお任せします。
ソトゥ子
うべなうー。
ユイ
やめて。
ソトゥ子
びくっ。

effect:ユイがニノを立たせる音

ユイ
気に障るんだ。
その座り方がね。
ニノ
どーしてー?
ユイ
みっともないから。
ニノ
どーしてー?
ソトゥ子
あ…そっか。
ぱんつ…見え……。
ニノちゃん…はいてるよね?
ミサキ
はいてるに決まってるじゃないですか!
人が無心になってるのに、
不穏な話をいまさら蒸し返さないでください!
ソトゥ子
無心に…なってない。
ユイ
インナーはどうでもいいから、
だらしなく膨らんだものを、
自慢気に強調しないで。
ニノ
ふくらんだものー?
ぼくのなにかー?
ユイ
相対論だよ。
ニノ
んんー?
わからないのー。
ユイ
ふたりを比較した時、
どちらかが大きい、
もう一方は小さい、という話。
ニノ
だれのなにがちいさいのー?
せのたかさならぼくのほうが
ちいさいかもー?
ユイ
身長の話はしてないよ。
やめよう。もういいよ。
不毛だよ。この話。
ニノ
うべなうー。
ユイ
こんな低次元な会話、
どうしてユイが……。
ニノ
あーーーー!
わかったのー!

effect:ニノが何かにひらめいてソファの上に立ち上がる音

ニノ
ぼくのむね、ゆいのむねよりおおきいのー。
せのたかさはぼくのほうがちいさいのに、
ふしぎー。
ユイ
君のそれはわざとなのかい?
それとも天然なのかい?
ニノ
しらないのー。
ユイ
しばらく黙っていてほしいな。
ユイの処理速度を安定させるためにね。
お願いだから。
ニノ
うべなうー。
ソトゥ子
どうして…この番組、
こんなに…胸の話ばかり、
事欠かないんだろ……。
ソトゥ子
〓 14-37 〓 RN:ラティル
ユイちゃんにアップデートされたいけれど記憶がどうなるか不安な自分。
ところでユイちゃんはバグと称するマーメイドをどうしたいですか? とにかく殲滅したい?
それともアップデートして青の世界に従順になるようにして内部崩壊させ操りたい?
それとも完全に無視?
ユイ
デリートは最終手段だよ。
フォーマットで済むならそれでいい。
どんな不穏分子の情報でも、蓄積されるデータとしては無駄にならないからね。
ソトゥ子
意外に…平和主義。
ユイ
でも、マーメイドへの情けは禁物だ。
彼らが抵抗しなければ青の世界はもっとスムーズに
機械化を済ませられていたかもしれないからね。彼らは戦犯だよ。
ソトゥ子
やっぱり…ユイちゃん…怖い。
普段から…犠牲はつきものって…言ってそう。
なんか…いや。すごく…いや。
ユイ
おおむね間違ってないね。
「犠牲」が嫌なら「礎」はどうかな?
少しはマイルドな表現になるよ。
ソトゥ子
根本…変わらないし。
ニノ
みんないっしょにしんじればいいのー。
はじまりのりゅうをしんじればいいのー。
あがめよー! うやまえー!
ユイ
君には関係ない話だよ。
ユイのフラストレーション値が上昇するから黙っていて。
なんなら一生黙っていてくれても構わない。
ニノ
ぼく、いうこときいて、
しばらくだまってたのー。
どうしておこるのー?
ユイ
君とは話をしたくない。
やりとりのすべてが非効率だからね。
ニノ
なかよくしたいだけなのにー。
しょんぼりなのー。
ユイ
後はアップデートした際の記憶だったね。
基本的には損なわれないよ。
改竄される可能性はあるけれど。
ソトゥ子
それ…なくなるのと、
大差ない気がする……。
ユイ
そうかな?
ソトゥ子
〓 14-38 〓 RN:超高校級のゲーマー
めからこーらってどういう意味ですか?
発言の責任者の方答えてください。
ユイ
またユイの知らない
ワードが出てきたね。
ニノ
ぼくしってるのー。
ユイ
へえ。
教えてもらおうかな。
ニノ
ぼくとゆい、
おしゃべりしていいのー?
ユイ
いいよ。
やむを得ないからね。
ニノ
めからこーらは、えんじぇるがいってたのー。
だからえんじぇるならいみもしってるのー。
ぼくはしらないのー。
ユイ
そういうのを、知ってるとは言わない。
また無駄なセッションを重ねてしまったよ。
白の竜の巫女……君は本当に白の世界の巫女なのかい?
ニノ
なのー。
ソトゥ子
いちおう…説明すると、
ムリエルちゃんが…「目から鱗」を
「目から甲羅」って…言ったのが…元凶。
ユイ
つまり「目から鱗」と意味は同じ、かな。
この回答へ到達するため何秒無駄にしたことか。
やはりこの番組は無駄が多すぎる。必要ないね。
ソトゥ子
唐突過ぎる…結論!
どうか…ゆるして!
ユイ
得られたものは、
わずかばかりの新規データと屈辱のメモリー。
簡易フォーマットじゃ手ぬるいから、物理フォーマットにしようか。
ソトゥ子
みさきち…無心になってないでっ!
なにか…ない? ユイちゃん…喜ばせるなにか!
芸能界で慣らした…みさきち接待術が…いま、盛大に花開く的なナニカ……!
ミサキ
だから人聞きの悪いことを言わないでください!
そうですねえ……ユイさんに必要かどうかは私には分かりませんが、
SAの仲間が常日頃口にしている言葉を贈ります。
ユイ
何かな?
ミサキ
目に映るものすべてが本物だと思うな。
いっそ、すべてがパッドだと思え。

……これで通じますか?
ユイ
ということは……。
君のも――

effect:ユイがニノを指さす音

ユイ
君のも――

effect:ユイがみさきちを指さす音

ユイ
そして君のも!

effect:ユイがソトゥ子を指さす音

ユイ
すべてフェイクなんだね?
なるほど。おかしいと思ったよ。
まさか全員パッドを着用していたとは見抜けなかった。
ソトゥ子
…………。
ニノ
???
ミサキ
あはは……。
そうですねー。
ユイ
なんて晴れやかな気持ちなんだろう。
デフラグが終った直後のような気分だよ。
これが、めからこーらの境地なのかもしれない。
ソトゥ子
かもしれない。
ユイ
この番組にユイはもう干渉しない。
好きにするといいよ。
ソトゥ子
よかった……!
ユイ
君たちとはこのまま敵対せずに済むことを祈るよ。
ユイらしくもないね……祈るだなんて。
じゃあね。さようなら。

effect:ユイが消える音

ニノ
ゆい、なにいってるのか、
あまりよくわからなかったのー。
こくごのおべんきょうにがてなのかなー?
ミサキ
突っ込みたい気持ちをぐっと抑えて、
最後のスペシャルゲストをお呼びしましょう。
黒の竜の巫女バラハラさんです。どうぞー!
ソトゥ子
以前の出演回は…これ。
神奈川編(3/4)
バラハラ
B06-107「黒の竜の巫女バラハラ」
Illust. 吟
バラハラ
ごきげんよう。
目覚めを待つ大豚子豚の皆様。
ミサキ
ソトゥ子さん!
大豚子豚の具体的な
内訳を知りたくありませんか!?
ソトゥ子
私とみさきちが、
大豚だと…思うけど?
ミサキ
ですよねー。
そうですよねー。
分かってました……。
ニノ
めざめよー!
バラハラ
あらあら。
私に目覚めを要求するなんて、
いけない子豚ですね……。
分かりました。
ミサキ
妖しい予感がするので、分からなくていいです!
はい、こちらは白の竜の巫女ニノさん、
こちらは黒の竜の巫女バラハラさん、お互いに握手!

effect:みさきちがニノとバラハラを強制的に握手させる音

ソトゥ子
みさきちの司会力が…冴え渡る。
ニノ
どうしてすかーと、
あなだらけなの?
ソトゥ子
そして…ニノちゃんの、
怖いもの知らずも…轟き渡る。
バラハラ
心が清らかでない者にはこのスカートが格子状に見えてしまうのです。
ですので、あなたは堕落した心の持ち主ということです。
おめでとうございます。
ニノ
でも、あなあいてるよー?

effect:ニノがバラハラのスカートに指を通す音

バラハラ
あらあら。うふふ。
小汚い私の嘘を見抜いたのですね。
ニノ
うそはいけないのー。
わるいこなのー。
バラハラ
ああ……お子様に詰られる薄汚れた私。
もっと……もっと激しくお願いします、
ご主人様!
ニノ
おこってほしいのー?
じゃあ……ぬかづけー!
ひれふせー! つつしめー!
バラハラ
ああん……!
すごい……すごいの。
こんな経験、はじめて……。
ニノ
よくわからないけど、
ばらはらおもしろいのー!
ソトゥ子
どうしよう…これ。
ミサキ
WIN-WINですね。
良かったですね。
ソトゥ子
〓 14-39 〓 RN:邪神M・R・C ノキア・キザクラ
ニノちゃん!
黒のゼクス使いである僕でも救いはあるのですか?
ニノ
しんじるものはすくわれるのー。
バラハラ
いいえ、救われません。
ひとたび鬼道に墜ちた貴方は永遠に暗闇を彷徨い歩く運命。
そういうものです。潔く諦め、私の元へ戻ってください。
ニノ
そんなことないのー。
それならぼくがくらやみをてらすのー。
あがめよー! うやまえー!
バラハラ
昇りは辛いものですが、降りはあっという間です。
これまでのことを思い出してください。
どちらがあなたにとって幸せか、分かりますよね?
ニノ
ひかりあれー!
バラハラ
闇の中は落ち着きますよ?
ミサキ
単純な光と闇じゃありませんから、
どちらを選んでも業は深まりそうです。
選択は自己責任でお願いします!
ソトゥ子
〓 14-40 〓 RN:あしゃぎ@黒の世界
黒の竜の巫女バラハラさん、もしよければ就活で失敗して
世の中に絶望している私に一言いただけないでしょうか。
バラハラ
××××××××××!
あら? 祝福の気持ちが声になりません。
ソトゥ子
人として…それは、
それだけは…言っちゃだめ。
ミサキ
バラハラさんに期待しているということは、
その、人としてダメな言葉を
かけてあげるべきなのでしょうか?
ソトゥ子
そう…なのかな?
でも、やっぱり…だめーーーー!
ミサキ
ですよねー。
バラハラ
残念です。
では代わりに、ニノさんからお慰めの言葉を
かけてもらいましょう。
ニノ
うべなうー。
バラハラ
ごほんまれ
これを1文字ずつ後ろにずらしてください。
ミサキ
なんでしょう?
ニノ
えっと、えっとー。
ざま――

effect:ニノが消える音

ソトゥ子
あぶなかったーーーー!
せっかく…ユイちゃんの検閲…乗り越えたのに、
有害図書指定されちゃう……。
バラハラ
ニノさんの息の根を止めてまで妨害するなんて、
ソトゥ子さんは見た目によらず、
人でなしのろくでなしの甲斐性なしなのですね。
ソトゥ子
夢のリンク…切っただけ。
クシュルさんに続き…本日…ふたりめ。
ミサキ
以前は穴に落とさないと相手を夢から追い出せなかったのに、
自分の能力の扱いが上手になってきましたよね、ソトゥ子さん。
ソトゥ子
うん……。
でも、できれば…そんなこと、
したくないのに…うううう。
ミサキ
さて、では再びあの方を
お呼びしてお開きにしましょうか。
ソトゥ子
さっき…一方的に…追い出したし、
こっぴどく…怒られそうな…予感。
クシュル
B06-108「緑の竜の巫女クシュル」
Illust. 堀愛里/株式会社日本一ソフトウェア
クシュル
さっきはよくも――

effect:バラハラを見たクシュルが固まる音

クシュル
し、し、し、痴れ者がぁぁぁぁ!
なんだその格好はぁぁぁぁ!!
バラハラ
!!!!
ソトゥ子
怒りの矛先…ずれた。
ミサキ
ある意味予測通りでした。
バラハラ
はうっ。

effect:バラハラが床でびくんびくんする音

バラハラ
痴れ者……最高の……褒め言葉です……。
もう、なにも……思い残すことはありません……。
ソトゥ子
手足の…露出、
クシュルさん的に、
OKじゃ…なかった……?
クシュル
脚部だけではなかろう!
し、し、したっ、ぎがっ!
ソトゥ子
私的には…クシュルさんとバラハラさん、
そこまで大きな違い…ないかも。
ミサキ
ソトゥ子さんは誰かさんの下着姿を
見すぎているんじゃないでしょうか。
ソトゥ子
〓 14-41 〓 RN:邪神M・R・C ノキア・キザクラ
いつもお疲れ様です。黒の竜の巫女 バラハラさんへの質問です。
【巫女】というとだいたい「純潔性(もしくは処女性)」が
問われると思うのですが…あまり処女性が伺えません。
むしろそんなものないような…なにか巫女である秘訣などはあるのでしょうか?
バラハラ
……うふ……ふふふふ。
あははは……うふふふふ……。
ミサキ
心ここにあらずですね。
ソトゥ子
代わりに…クシュルさん、
答えてあげて……。
クシュル
わ、私が!?
なぜそのような下賎な問いに、
答えなければならんのだ!
ミサキ
まともな竜の巫女代表として、
よろしくお願いします!
クシュル
そ……そうか? うむ。
そこまで言われては仕方ないな。
ならば答えよう! 心して聞け!
ソトゥ子
わくわく。
クシュル
巫女の純潔性とは……。
処女性……とは……。
ぐれありー
〓 14-42 〓 RN:ぐれありー
クシュル
言えるか!
阿呆者め!

effect:クシュルが消える音

ソトゥ子
安定のオチ。
ミサキ
バラハラさん来てから、
難しい世界の話をまったく
聞けなかった気がします。
ソトゥ子
ガル君も…全然しゃべらなかった。
ガルマータ
私には刺激が強すぎた。
すまない。
バラハラ
ああん。

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