P11-009

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  • 赤

ちょうがさきほのめ 蝶ヶ崎ほのめ

カード種類 プレイヤー
イラストレーター
収録作品 P11 プロモーションカード
備考 神子達の戦場 BOX封入特典
「つかれたしー……もうやだ」 にっくき黒崎神門の足取りを追って旅を始めたほのめは、近道しようと断崖越えを提案した。そして、案の定バテた上に足を踏み外し、空中で迦陵頻伽に支えられている。 「重いし」「重い言うな!」「短い付き合いだったね……」「しみじみ言わないでくださいの! 手を離さないでくださいの! 死んでしまいますの! 人類最大の損失ですの!」「あたしの人生には影響ないし」「それが命の恩人に対する口の利き方ですの!? いいからアタシを安全に地上へ運ぶのですわ!」「ほのめのアホが何て言おうと、あたし、やらないし」 無常にもそう告げると、迦陵頻伽は両手を離した。ほのめの身体が再び宙を舞う。 「いやああああ! 人殺しいいいい!」 しかし、絶叫した次の瞬間、ほのめは尻餅をついていた。混乱しているほのめは気付いていなかったが、すでに地面近くまで降りて来ていたのだ。迦陵頻伽がニヤニヤと冷笑を浮かべている。 「こっ……このっ……」「お礼は?」「…………」「聞こえないし?」「……ありがと」「それで感謝のつもり?」「ありがとうっ! ございますのっ! 迦陵頻伽様っ!」 バツの悪さに顔を赤らめたほのめは、さらに絶叫した。 「みんなアイツが悪いんですの! この恨みは黒崎神門へぶつけて差し上げますわ!!」 ~ほのめと迦陵頻伽の断崖踏破~