幼い見た目の長女。
長女～六女の6人は六つ子だが、容姿がまったく異なるうえに仲が悪い。唯一彼女だけはトラブルを起こさないが、目立てず空気になってしまうことを恐れ、〝のじゃ〟語尾による弾き語りを始めた。

姉の権力を振りかざす次女。
好きな言葉は〝おまえの物は俺のモノ俺の物は俺のモノ〟。
しかしながら兄を一般的な代名詞で呼べないことも含め、すべてが恥ずかしがりの裏返し。今日も家族のため全力で自転車をこぐ。

自他ともに認める変態三女。
どのような変態なのか ｢雌豚｣ という単語を調べてみよう。
兄を巡る嫉妬感情など姉妹の軋轢に敏感。自らが貶められることさえ厭わず、さらなる混沌へ叩き落とすべく舌なめずりしている。

専門家の間で ｢ロリ巨乳｣ にカテゴライズされる、天真爛漫な四女。
彼女が高頻度で口にする〝めざめよー！〟は大好きな猫や兄に忖度するものではないとされ、なにに対する欲求なのかが専門家の間で議論されている。

ちんちくりん体型について〝無駄を省いた完璧なプロポーション〟と主張する、寡黙聡明な五女。
表情の変化に乏しく感情を読み取りにくいが、脳内展開の ｢兄攻略シミュレーション｣ 次第で破顔した姿を見せることも。

番長ルックに身を包む、静かなる狂犬六女。
姉妹との勝負でマウントを取るのが趣味。
六つ子の序列決定じゃんけんで惨敗したため六女となったが〝長女より六女の方が可愛がられるので実質勝ちです〟などとのたまう。

ヒトの身でありながら並外れた跳躍力を発揮する兄を尊敬してやまない、空翔ける七女。
前世はドラゴン。かねてより ｢はいてない疑惑｣ がかけられており、防衛率100%を誇る鉄壁スカートの突破報酬は高騰する一方。

記憶喪失の八女。
普段は淑やかで礼儀正しいが、ジャージを見ると性格が豹変。結婚願望が強迫観念のごとく表出し、男女構わず婚姻届への捺印を迫る。発作を収めていた兄不在のいま、彼女の暴走を鎮める者はいない。

流行に敏感な九女。
過度なスキンシップで兄にベタベタするため不興を買いがち。……と思いきや、姉妹全員の趣味嗜好を正確に把握。適切に好感度上昇アイテムを提供する ｢ワイロムーブ｣ で可愛がられる腹黒ガール。

兄と友達感覚の十女。
元々はウス＝異本を愛読する引き籠もりだったが、十一女とのキャラ被りを嫌い外界へ。ウス＝異本を手掛けるクリエイターに開花した。モデルとして濫用するうち、兄を異性として意識し始める。

こたつから一歩も出ない十一女。
強化サイボーグだが絶望的なひきニートでもあるため、ポテンシャルが活かされることはなかった。……が、兄を救うため血涙の想いでエクストリーム50メートル走への出場を決意する。

全長5万キロメートルの巨体でそびえ立つ十二女。
見た目通りの甘えん坊で、たびたび兄を甘噛みしては熱を帯びた吐息を浴びせる。伝説の鉱石オリハルコンの硬さと鋭さを活かした ｢おはようボディプレス｣ は致命的。

幻夢郷に携わりし者。
神門とイデアラで繋がった十三女にして、彼を魔王砲 (ディアボリック・ビーム) の直撃から救った人物でもある。恩人という既成事実を笠に着て、彼に秘密組織 ｢S・O・L｣ への忠誠を誓わせた。

容姿端麗にして文武両道の天才軍師。
卓越した頭脳が導き出す軍略は敵に回せば震え上がるしかないほど。並外れたシスコンとしても知られ、世界中から寵愛を受けようと妹が殺到する。誰が呼んだか ｢兄を極めし者｣。